地域高齢者の自立した移動能力の特性 : 前期高齢者と後期高齢者の歩幅に関連する身体的要因の比較
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概要
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地域に存在する後期高齢者と前期高齢者を対象として通常歩行と速歩歩行の歩幅に関連する身体的要因(25要因)について重回帰分析(ステップワイズ法)を用い検討した。その結果,以下のことが明らかになった。1.通常歩行時の歩幅1)後期高齢者 通常歩行時の歩幅は0.51±0.10mで,老研式活動能力指標(β=0.418),骨密度(β=0.230)およびKempテスト陽性(β=-0.253),体脂肪率(β=-0.182),肩痛(β=-0.154)と有意に関連した。2)前期高齢者 通常歩行時の歩幅は0.59±0.10mで,膝関節屈曲角度(β=0.172),下肢伸展筋力(β=0.135),呼吸器疾患既往歴(β=0.126),老研式活動能力指標(β=0.123),外転筋力(β=0.118)および右Kempテスト陽性(β=-0.181),左Kempテスト陽性(β=-0.155),高血圧既往歴(β=-0.149),悩卒中既往歴(β=-0.146)と有意に関連した。2.速歩歩行時の歩幅1)後期高齢者 速歩歩行時の歩幅は0.59±0.13mで,老研式活動能力指標(β=0.350),握力(β=0.211),骨密度(β=0.180)および体脂肪率(β=-0.201),Kempテスト陽性(β=-0.195),肩痛(β=-0.157)と有意に関連した。2)前期高齢者 速歩歩行時の歩幅は0.67±0.13mで,握力(β=0.325),外転筋力(β=0.126),呼吸器症状(β=0.113)および体脂肪率(β=-0.147)と有意に関連した。
- 2006-01-31
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