保健推進員活動による保健行動と家族および地域住民への働きかけに及ぼす影響

概要

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本研究は,F市民保健推進活動における参加者の保健行動,および家族・地域住民への働きかけに影響する要因を分析し,個人の保健行動が家族および地域住民の保健行動へと拡大していく地域組織活動の機能を明らかにすることを目的とした。対象は,第13期保健推進員(365名)である。調査項目は,参加者の基本属性,主観的健康感,保健行動(Breslowの健康習慣7項目に定期的な健診受診,疲労時に休養をとるの2つを追加した9項目),家族・地域住民の保健活動への働きかけ(前記の保健行動9項目についての働きかけ)である。その結果,保健行動を持つ人は,家族へも意識的に働きかけていた。さらに,家族への働きかけをしている人は,地域住民へも働きかけていた。また,経験年数が地域住民への働きかけに関係していた。保健推進員活動は,参加者の持つネットワークを生かして,活動体験から習得した知識や技術を,家族からさらに地域住民へと働きかけを拡大していく機能を持つことが示唆された。
日本健康医学会の論文
1999-06-25