地域住民のストレス予防に関する基礎的研究(第5回日本健康医学会総会特集)

概要

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ライフスタイルを改善し地域住民のストレスを予防する観点から千葉県A町の中高年住民を対象に健康習慣(睡眠時間、労働時間、朝食、間食、塩分、栄養のバランス、運動、飲酒、喫煙)とストレスとの関連性について検討し以下の知見を得た。1.単変量解析による結果全体ではオッズ比が1よりも有意に大きい習慣は労働時間、朝食、間食、塩分、栄養のバランス、運動であった。オッズ比が1よりも有意に小さい習慣は飲酒であった。喫煙もオッズ比が1よりも小さい値を示した。性別に分析した結果、男でオッズ比が1よりも有意に大きい習慣は労働時間、朝食、間食、栄養のバランスであった。オッズ比が1よりも有意に小さい習慣はなかったが、喫煙はオッズ比が1よりも小さい値を示した。一方、女でオッズ比が1よりも有意に大きい習慣は労働時間、朝食、間食、塩分、運動であった。オッズ比が1よりも有意に小さい習慣はなかったが、飲酒はオッズ比が1よりも小さい値を示した。2.多変量解析による結果全体では相対危険が1よりも有意に大きい習慣は労働時間、間食、栄養のバランス、運動であった。性別に分析した結果、男で相対危険が1よりも有意に大きい習慣は間食、栄養のバランスであった。睡眠時間もうつ状態と関連が強い傾向を示した。一方、女で相対危険が1よりも有意に大きい習慣は労働時間、運動であった。以上の結果、健康なライフスタイルは強いストレスの発生を予防し精神的健康の保持増進に寄与することが示唆された。
日本健康医学会の論文
1996-07-01

地域住民のストレス予防に関する基礎的研究(第5回日本健康医学会総会特集)

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