成人の冠危険因子改善のための効果的な体重管理に関する追跡的検討 : 中期間の緩徐な減量は高脂血症改善に効果があるか
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概要
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約40万人の20歳から64歳までの日本人男女を用い,体重変動と高脂血症(総コレステロール,中性脂肪,HDLコレステロール)有所見率の変化との関連を検討するために前向きコホート研究を行なった。結果は下の通りである。1)若壮年および壮年の男性は1年間から5年間のいずれの期間でも1年間に換算すると体重が僅か1kgから2kg以上減少すれば総コレステロール有所見率は改善するが体重が不変あるいは僅かでも増加すると有所見率は悪化した。一方若壮年および壮年の女性は1年間から3年間では少なくとも6kg以上体重が減少しなけれは有所見率は改善せず,4年間以上では体重が7kg以上減少しても有所見率は改善しなかった、1年間から5年間のいずれの期間でも1年間に換算して体重が1kgから2kg滅少しても有所見率は悪化した。2)若壮年および壮年の男性は1年間から5年間のいずれの期間でも体重が減少すると中性脂肪育所見率は改善した。しかし,体重が不変あるいは増加すると育所見率は悪化した。一方若壮年および壮年の女性は1年間から5年間のいずれの期間でも1年間に換算して体重が1kgから2kg減少すると有所見率が改善した。しかし,体重が不変あるいは増加すると有所見率は悪化した。3)男性は体重が不変あるいは減少すればHDLコレステロール有所見率が改善し,体重が2kg以上増加すると有所見率が悪化する。2年間で体重が1kg増加しても育所見率は改善するが,体重が3kg以上増加すると育所見率は悪化する。3年間以上では体重が5kg以上増加しても育所見率は改善する。一方女性は1年間から5年間では1年間に換算すると体重が1kg増加しても有所見率は改善し,体重がそれ以上増加しても有所見率は悪化しなかった。
- 日本健康医学会の論文
- 2007-01-31
著者
-
松田 一美
社会保険健康事業財団
-
桂 敏樹
京都大学医学部保健学科
-
星野 明子
京都大学医学部保健学科
-
星野 明子
京都大学医療技術短期大学部/医学部保健学科
-
山崎 真理
社会保険健康事業財団
-
松田 一美
(財)社会保険健康事業財団
-
桂 敏樹
京都大学医療技術短期大学部/医学部保健学科
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