2年課程看護専門学校学生の学習経験に関する研究
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
目的:2年課程看護専門学校学生の学習経験を表す概念を創出し,その総体を明らかにし,学習経験の特徴について考察する.方法:研究方法論には看護概念創出法を適用し,2年課程看護専門学校を卒業した看護職者18名を対象とした半構造化面接によりデータを収集し,持続比較分析を行った.結果:2年課程看護専門学校学生の学習経験を表す【実務や親役割と学業の両立に向けた優先度の適宜変更】【実務経験や学習経験の活用による学習内容の理解深化と活用不可による理解困難】など,16の概念を創出した.結論:2年課程看護専門学校学生の学習経験を表す16の概念を明らかにした.また,考察の結果,それらの概念が表す学習経験は,《同時併行を余儀なくされる多様な役割遂行の優先度を変えなければ学習を継続できないことにより生じる経験》《累積している学習資源の豊かさとその活用の可否に影響を受け生じる経験》など,5つの特徴をもつことが示された.本研究の結果は,2年課程看護専門学校の教員が教育の対象である学生の理解を深め,学生の目標達成を支援する際の資料として活用可能である.
著者
関連論文
- 「看護基礎・継続教育による研究成果活用の推進」(日本看護教育学学会第19回学術集会報告)
- 看護学実習における学生行動の概念化
- 実習目標達成を導く教授活動の構造 : 「看護学実習教授活動理論」の開発に向けた仮説の導出
- ベッドサイドの患者教育を展開する看護師行動の解明 : 目標達成場面に焦点を当てて
- 看護学実習における学生の経験に関する研究
- 記述理論の統合による新たな知識体系の構築 (焦点 看護教育学における理論開発)
- メタ統合を用いた看護学研究の概観--記述理論統合による新たな知識体系の構築に向けて (焦点 看護教育学における理論開発)
- 看護学実習における学生とクライエントの相互行為に関する研究 : 学生の行動に焦点を当てて
- 看護学実習における学生の「行動」と「経験」の関連 : 行動概念と経験概念のメタ統合を通して
- 看護専門学校に所属する教員の職業経験の概念化
- 看護学実習に取り組む学生行動の概念化 : 学生理解に資する指導の探究(19 高等教育B,自由研究発表II,発表要旨)
- 看護師が知覚する看護師のロールモデル行動
- 看護学実習における学生経験を解明した面接方法の現状 : 質問項目に焦点を当てて
- 看護学実習における学生の行動に関する研究(演題発表及び研究批評,看護職養成教育の発展に向けた研究成果の蓄積,日本看護教育学学会 第12回学術集会)
- 図書にみる看護技術の構造化の現状
- わが国の看護技術に関する図書の現状 : 「看護技術」の概念規定に焦点を当てて
- 看護基礎教育におけるアセスメント技術教育研究の動向 : 過去5年間のフィジカルアセスメント技術教育研究に焦点を当てて
- 1994年から1998年における看護学実習に関する研究内容の分析 : 学生を対象とした研究に焦点をあてて
- 看護問題対応行動自己評価尺度(OPSN)の開発 (焦点 看護継続教育論--3領域への研究的アプローチ)
- メタ統合を用いた看護学研究の現状 : 分析方法に焦点を当てて
- 産業労働者を対象とした看護に関するわが国の研究の現状 : 1982年〜2004年に発表された研究に焦点をあてて
- 看護学教育の質向上につながる研究成果の活用 : シンポジウムの司会にあたって(シンポジウム 看護学教育の質向上につながる研究成果の活用,日本看護教育学学会第16回学術集会)
- 看護における性の異なる少数者の経験--男子看護学生と男性看護師の経験の統合 (焦点 看護教育学における理論開発)
- 研究成果を活用できる看護職者育成に向けた看護基礎教育のあり方 : 授業『看護学研究II』における教授活動の実際と課題(シンポジウム 看護基礎・継続教育による研究成果活用の推進,研究成果を活用した看護の実現,日本看護教育学学会第19回学術集会)
- 臨床の場における研究成果活用を支える要因 : 院内教育担当者と研究者の協働(シンポジウム 科学的根拠に基づく院内教育への挑戦とその課題,日本看護教育学会第17回学術集会)
- 学生の学習活動理解に向けた研究成果の活用 : 実習目標達成の支援者として(シンポジウム 看護学教育の質向上につながる研究成果の活用,日本看護教育学学会第16回学術集会)
- 看護学実習における学生の「行動」と「経験」の比較 : 行動概念と経験概念のメタ統合を通して
- 看護学生のための学習活動自己評価尺度 : 看護学実習用-の開発
- 看護学教員の教育ニードの現状とそれに関係する特性の解明
- 実習目標達成に向けた学生の理解と支援(役割移行への支援-看護学生から新人看護師へ-,日本看護教育学学会第21回学術集会)
- 看護専門学校の教務主任が役割遂行上直面する問題の解明
- 看護技術演習の計画・実施・評価の継続 : 未来を担う学生の技術習得を目ざして(シンポジウム 看護職者としての基盤づくりとその発展を支える教育,看護職者のキャリア発達とその支援,日本看護教育学学会第22回学術集会)
- 2年課程看護専門学校学生の学習経験に関する研究
- 一般演題2 実習目標達成を導く教授活動を表す仮説の導出 : 「看護学実習教授活動理論」の開発を目ざして(研究発表抄録,演題発表及び研究批評,日本看護教育学学会第16回学術集会)
- 看護職者としての基盤づくりとその発展を支える教育(シンポジウム,日本看護教育学学会第22回学術集会報告)
- 2年課程看護専門学校学生の学習経験に関する研究
- 演題4 看護学実習中の医療事故防止に向けた教員の対策と実践(研究発表抄録,演題発表及び研究批評,看護職者の発達を支える教育の実現,日本看護教育学学会第23回学術集会)
- 看護師長がスタッフ看護師への個別指導上直面する問題の解明
- カンファレンスを運営するチームリーダーの行動に関する研究
- 看護学教員による実習記録へのフィードバックに関する研究 : 学生が学習活動の促進につながったと知覚する記述内容に焦点を当てて