欺瞞時に,生じる感情が非言語的行動の変化に及ぼす影響 : 顔面表情に着目して(コミュニケーション(基礎),「身体,あそび,コミュニケーション」及びコミュニケーション一般)

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概要

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本研究では,嘘をつく能力の程度によって嘘をついている時と真実を話している時に表われる顔面表情の差異について検討を行った。その結果,微表情,偽りの微笑,非対称の表情は真実の条件より嘘の条件で多くなることが明らかになった。また,嘘にまつわる感情としての喜びは真実の条件より嘘の条件で少なくなった。なお,恐怖は本研究では表出されなかった。特に,嘘の条件での喜びの表出は,嘘をつく能力の低い者が高い者より少なくなるが,非対称の表情としては,嘘をつく能力が高ければ顔面筋肉の片方が動く現象が多くなることが示唆された。これらの傾向は,嘘をつく能力によって顔面表情の表れ方が異なるという,本研究の仮説が支持された結果である。
2012-02-27

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