UCS符号化提案におけるデジタルツールの活用-大正新脩大藏經外字の符号化提案にあたって
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概要
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コンピュータ上で外字を扱うことは,人文学研究,とりわけ古典を扱う場合には避けることが難しい事柄である.やみくもに外字を増やすことは望ましいことではないが,字形の違いをなかったことにしてしまうことには潜在的な問題がある.したがって,包摂を前提とする UCS 符号化文字集合をそのまま全面的に導入することは困難である. SAT 大蔵経テキストデータベース研究会では,外字の扱いを巡って検討を重ねてきており,近年普及しつつある IVS を利用することで UCS 符号化文字集合の適切な利用方法を模索することを開始すると同時に,約 3000 字の漢字に関して IRG に対して符号化提案を行った.本稿では,そこに至る検討過程について報告するとともに,外字を UCS 符号化提案した際の具体的なデジタル技術の活用の仕方についても紹介する.
- 2013-01-18
著者
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下田 正弘
東京大学
-
下田 正弘
東京大学大学院人文社会系研究科
-
永崎 研宣
一般財団法人人文情報学研究所主席研究員|所長
-
下田 正弘
東京大学人文社会系研究科
-
永崎 研宣
一般財団法人人文情報学研究所
-
清水 元広
一般財団法人人文情報学研究所
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