シラブルを最小単位とする仏教哲学文献データベースについて
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概要
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インド仏教哲学研究の分野においては、原典となるサンスクリット文献が必ずしも現存するとは限らない。サンスクリット原典が存在しない場合でも、その存在と内容を伝えるものとして伝承されているチベット訳・漢訳の大蔵経が現存しており、さらに、後代の継承者による注釈書から原典をある程度再構成することも可能であることから、様々な関連文献の関係情報を用いて研究を進めることが重要な意味を持っている。本稿では、この関係情報を記述する際に、シラブルを最小単位としてテキスト間の関係を記述する手法を提案し、それを実現するために試作したデータベースシステムについて報告する。さらにこれを、近接する様々な分野の研究者によるデータの共有を可能とすることで、より広い思想史の文脈を解明することを目指す。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2006-07-28
著者
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