モンゴル人教員による数学教科知識の授業への変換
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概要
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教室内の活動は教師の有する教科に関する知識に由来している。ここで,教科に関する知識を授業に変換することが重要になってくる。本研究では,教科内容知識,教授内容知識,カリキュラム知識からなる教科知識(Subject Matter Knowledge) (Shulman, 1987)に注目し,モンゴル小学校教員が授業実践の過程で,いかにこれらの知識を変換しているかについて研究する。モンゴルでは4つの職業階級があり,ここではその内最も多いリーダー教師,技能教師を取り上げる。各教科知識と授業の特徴については,質問紙と授業観察によって調査し,両者の関係性を解釈学的に考察する。授業実践において特定の知識を強調したり幾つかを組み合わせたりして,教員は三つの知識を再構成している。本研究では,この再構成された教科知識と授業との相互関係を明らかにした。
- 全国数学教育学会の論文
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