衰退する帯状雲の南端部に形成された降雪バンドの構造
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概要
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上空の寒気が遠ざかりつつある2003年1月29日夕方,日本海西部の帯状雲は衰退期にあった.この帯状雲の南端部は,既存の帯状雲の降雪域のすぐ近傍で発生したり,既存の降雪域から分裂したりして形成された数十kmから100kmほどの長さの複数の降雪バンドから構成されていた.この降雪バンドの1つの構造を詳しく調べた.降雪バンドは対流セルで構成され,エコー頂高度は最大で5kmを超えていた.対流セルは「海上域」と「海岸域」で多く発生していたが,その発生には対流セル間の相互作用は本質的ではなかった.下層には降雪バンドを挟んでメソスケールの収束が存在し,これが降雪バンドを構成する対流セルの発生に重要であった.「海岸域」では,北よりの相対風が北まで広がっており,局所的に下層収束の層が厚くなっていた.この厚い収束が流れてきた対流セルの維持と,新たな対流セルの発生に寄与し,降雪バンドを部分的に強化していた.
- 2012-01-31
著者
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大東 忠保
名古屋大学地球水循環研究センター
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大東 忠保
名大HyARC
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坪木 和久
名古屋大学地球水循環研究センター
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坪木 和久
名古屋大学
-
石塚 暁
名古屋大学地球水循環研究センター:(現)豊川市立小坂井中学校
-
大東 忠保
名古屋大学
-
大東 忠保
名大地球水循環
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