圧電で駆動する磁気光学空間光変調器のための磁性ガーネット膜の検討 : 応力による多結晶磁性ガーネット膜の磁化制御(光記録技術・電子材料,一般)

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概要

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磁気光学空間光変調器(magneto-optic spatial light modulator:MOSLM)は,磁気光学効果を利用して光の位相・偏光を二次元状に配列されたピクセル毎に制御するデバイスである.磁気光学効果は磁化の向きで制御できるため,nsオーダーの高速駆動が出来る.本研究では,電圧によるアナログ的な磁気光学効果の変調を目指し,多結晶磁性ガーネット膜に応力を加えた際の磁化の振る舞いについて詳細に調べた.多結晶磁性ガーネット膜を,互いの磁気的相互作用の弱い結晶位の集合体と考え,結晶粒内の磁気異方性エネルギーの変化を計算することで磁化ヒステリシス及び応力に対する磁化の変化について計算で予測できることが分かった.計算による検討の結果より,応力に対して磁化が敏感に変化する多結晶磁性ガーネットを作製するには,結晶磁気異方性,飽和磁化を下げ,磁歪による異方性エネルギー変化の相対値を大きくすることが重要であると言える.
2011-09-09

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