写真を用いた災害復興支援システム

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概要

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先に発生した東日本大震災では,日本政府や自衛隊をはじめとした地方自治体による行方不明者の捜索・救助が行われた.しかし,被災者が各種支援制度を受けるには,役所にて罹災証明書を発行する必要がある.東日本大震災発生時,地震に伴う大津波によって,東北地方と関東地方の太平洋沿岸部に壊滅的な被害を受けた.また,地震の揺れや液状化現象,地盤沈下などによっても東北地方と関東地方の広範囲が被害を受けた.この被害により,死者約 1.6 万人,行方不明者約 3 千人,負傷者約 6 千人,建築物の全壊・半壊は合わせて 35 万戸以上に上った.そこで本研究では,災害発生後に被災者の被害状況を正確に記録することを目的として,被災者が行政から各種支援を受けるために必要な罹災証明の発行を支援するシステムを作成した.評価実験においては,出力される写真と自動撮影の機能は,比較的良いという評価を得られた.しかし,ユーザーインターフェースの使いやすさについては改善点が多いことも判明した.
2012-03-14

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