エリ網漁獲過程におけるアユの走流性および群行動特性の関与
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概要
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湖産アユの群行動と走流性の特徴を精査した。400lxの照度環境下で,アユは個体間距離が短く極性の低い群れを形成したが,低照度環境下(0.01lx)では,群れを形成しなかった。また,3.3cm s^<-1>以上の流速に対して,アユは正の走流性を示し,特に5.2cm s^<-1>以上の流速では水槽底面に対して魚体を定位させる頻度が高まった。しかし3.3cm s^<-1>未満の流速に対しては,アユは顕著な反応行動を示さなかった。この結果は,比較的弱い流れが本種の走流性の誘因にならないことを示している。これらの結果から,流動環境が本種の遊泳方向や移動距離に影響を与える因子であることが示された。また,比較的に極性が低い魚群を形成する湖産アユのような種では,流動環境が行動や移動に与える影響は特に強くなることが示唆された。
- 2011-11-15
著者
-
福田 漠生
近畿大学大学院農学研究科水産学専攻
-
鳥澤 眞介
近畿大学農学部水産学科
-
高木 力
近畿大学農学部水産学科
-
山根 猛
近畿大学農学部水産学科
-
山根 猛
近大農
-
山根 猛
近畿大学農学部
-
高木 力
近畿大学農学部
-
福田 漠生
独立行政法人水産総合研究センター国際水産資源研究所
-
福田 漠生
独立行政法人 水産総合研究センター国際水産資源研究所
-
高木 力
近畿大学農学部 漁業生産システム研究室
-
鳥澤 眞介
近畿大学農学部 漁業生産システム研究室
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