手話会話における修復組織の分析(一般,『コミュニケーションの身体を捉える』及び一般)
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概要
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修復は会話の中で参与者が産出する修正の1つであり,理解に関するトラブルを訂正したり明確化したりするために用いられる.一般に言い直しや聞き返し,理解候補の提示といった手法が用いられる.音声言語の会話研究では修復組織の研究が多く蓄積されている一方,手話言語を用いた会話での修復組織についてはこれまでに充分な議論がなされていない.そこで本研究では(1)動作レベルでの手話会話の書き起こし手法を採用することで,(2)手話発話を手形保持を含めて詳細に記述し,(3)修復組織と手形保持との関連を分析した.分析の結果,修復開始から修復操作までを含む修復の区域が,手形保持の継続区間とほぼ一致しているという手話言語の特徴を観察することができた.
- 2011-02-28
著者
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大塚 和弘
日本電信電話株式会社コミュニケーション科学基礎研究所
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大塚 和弘
NTTコミュニケーション科学基礎研究所
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大塚 和弘
NTTサイバーソリューション研究所
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大塚 和弘
NTTヒューマンインタフェース研究所
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坊農 真弓
国立情報学研究所
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大塚 和弘
横浜国立大学工学部電子情報工学科
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菊地 浩平
国立情報学研究所
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