東京湾のダイオキシン汚染 : 組成と汚染源推定
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概要
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On the basis of the congener-specific analysis of dioxins in a dated sediment core, surface sediment, and soil samples, the sources and mass balance of dioxins in Tokyo Bay basin, Japan, were estimated. The dioxins in the sediment core showed that their deposition in the bay increased rapidly during the 1960s, peaked in the early 1970s and then decreased gradually. Principal component analysis of the congener-specific data showed that three major sources existed: combustion, pentachlorophenol (PCP), and chloronitrophen (CNP). PCP and CNP are paddy field herbicides used extensively in Japan in the past. The time trends of source contributions were estimated by multiple regression analysis using the source congener profiles. The results revealed that dioxin emission from PCP and CNP herbicides was high in the 1960s and the early 1970s, respectively. The total contribution in terms of TEQ from the two herbicides was at their maximum of 70% in the 1970s and decreased thereafter. Their contribution, however, was as high as 50% in recent sediment, indicating that dioxins sprayed as herbicide impurity were still remaining in terrestrial soil and river sediment of the basin and running off gradually.
- 日本地球化学会の論文
- 2001-12-20
著者
-
高田 秀重
東京農工大学農学部
-
桜井 健郎
国立環境研究所
-
益永 茂樹
横浜国立大学 大学院環境情報研究院
-
益永 茂樹
横浜国立大学 環境科学研究センター
-
高田 秀重
Institute Of Symbiotic Science And Technology Tokyo University Of Agriculture And Technology
-
姚 元
横浜国立大学大学院環境情報研究院
-
益永 茂樹
公害資源研
-
高田 秀重
東京農工大学大学院共生科学技術研究部
-
中西 準子
横浜国立大学大学院環境情報研究院
-
中西 準子
独立行政法人産業技術総合研究所化学物質リスク管理研究センター
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