陸域から沿岸海域への物質フラックス(シンポジウム:海岸・沿岸域における陸域海域の相互作用-LOICS Land-Ocean Interaction in Coastal Zone)
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概要
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日本の河川から沿岸域への物質フラックスの特性,見積もり方法とその問題点,河口沿岸域でのプロセスを概説する.日本の河川からの物質のフラックスは梅雨,台風時の増水時に間欠的に輸送されるものの寄与が大きい.この傾向は粒子状成分において顕著であった.間欠的な輸送の観測が多大な労力を要することから,河川を通した総流出量の実測例は限られている.人間活動に由来する有機物と栄養塩類に関しては,原単位法を用いて流域での発生量が推定可能で,これに海域にいたるまでの除去過程を考慮することから,沿岸域への負荷量の推定が可能である.日本列島からの栄養塩類のフラックスはグローバルなスケールで大きいと考えられるので,原単位法より河川からの栄養塩類の供給量を推定し,それをもとにした沿岸域での生産量の推定,そのうちで沿岸で堆積するもの,外洋へ出ていくものの割合を定量することが日本のLoiczにおいては重要な課題であろう.
- 日本海洋学会の論文
- 1997-02-28
著者
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高田 秀重
東京農工大学農学部
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高田 秀重
Institute Of Symbiotic Science And Technology Tokyo University Of Agriculture And Technology
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高田 秀重
東京農工大学大学院共生科学技術研究部
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