東京湾流入河川におけるダイオキシン類の輸送量と発生源
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概要
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The amounts of dioxins (PCDD/Fs) and dioxin-like PCBs transported by rivers from various sources to Tokyo Bay were estimated. River water samples were collected at six stations in six different rivers (Edo River, Naka River, Ara River, Sumida River, Tama River and Tsurumi River) from April 2001 to July 2003, and the concentrations of PCDD/Fs and dioxin-like PCBs in these rivers were determined. On the basis of these results, the annual amounts of PCDD/Fs and dioxin-like PCBs transported by each river to Tokyo Bay were estimated. It was estimated that 10 g-TEQ (particulate phase) and 2.3 g-TEQ (dissolved phase) were transported to Tokyo Bay annually in recent years. Also, the contributions of sources of PCDD/Fs and dioxin-like PCBs in these rivers were estimated by a chemical mass balance (CMB) approach. In Tama and Tsurumi Rivers, it was estimated that more than 85% of total TEQ originated from combustion, while the contribution of combustion was less than 60% in the Ara River. Moreover, the amounts of PCDD/Fs and dioxin-like PCBs transported from each source were estimated, assuming that the contributions of sources in a river are constant in recent years. It was estimated that 8.4 g-TEQ, 1.1 g-TEQ, 0.45 g-TEQ, 1.2 g-TEQ originating from combustion, PCP, CNP and commercial PCBs, respectively, were transported to Tokyo Bay annually.
- 社団法人 日本水環境学会の論文
- 2004-07-10
著者
-
益永 茂樹
横浜国立大学環境科学研究センター環境基礎工学研究室
-
益永 茂樹
横浜国立大学 大学院環境情報研究院
-
益永 茂樹
横浜国立大学 環境科学研究センター
-
中西 準子
産業技術総合研究所 化学物質リスク管理研究センター
-
中西 準子
産業技術総合研究所
-
小林 憲弘
横浜国立大学大学院 環境情報研究院
-
中西 準子
独立行政法人 産業技術総合研究所 化学物質リスク管理研究センター
-
益永 茂樹
公害資源研
-
小林 憲弘
独立行政法人産業技術総合研究所安全科学研究部門
-
小林 憲弘
独立行政法人産業技術総合研究所
-
中西 準子
独立行政法人産業技術総合研究所化学物質リスク管理研究センター
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