RMTプロセッサにおける実行効率を向上するリアルタイムスケジューリング

概要

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SMT プロセッサでは,同時に実行するタスク間でハードウェア資源の競合が発生し,実行効率が変動するため,リアルタイムスケジューリングが容易ではない.また,同時に実行するタスクによってスループットが低下してしまう可能性がある.Kato らが提案した U-link スケジューリングは,SMT プロセッサにおいて同時に実行するタスクを実行効率が最大となる組合せに固定することで実行効率の変動を抑制する.しかしながら,U-link スケジューリングではスレッド上でタスクが実行されない時間 (***時間) が発生するためスループットの向上が制限されてしまう.本研究では,RMT プロセッサが持つ優先度付き SMT 機構を利用し***時間を削減することで,U-link スケジューリングと比較して,スループットを向上すると同時に,安定した実行効率を実現する.評価の結果,提案手法が U-link スケジューリングと比較して,実行時間の変動を抑制しつつ,タスク拒否率を最大 10% 削減できた.
2011-03-11