「ものづくり学習」の設計プロセスにおける設計要因の相互関連性

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概要

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本研究は,製作品を構想・設計するプロセスにおける思考に含まれる設計要因の関連性について把握することを目的としたものである。ものづくりの設計・製作に関する基礎的知識を習得していると思われる大学生20名の,多用途整理箱を課題とした設計プロセスにおける思考をもとに,「機能」「大きさ」「形状」「材料」「加工法」及び「構造・強度」の設計要因を抜き出し,その内容や順序について検討を行った。設計要因の推移に注目した結果,構想初期化段階では,製作品の使用条件・目的に則して,使用材料を設定後,機能に配慮しながら,大きさや形状を具現化するシークエンスが推察された。また,構想を深め最適化していく過程では,初期段階で配慮された設計要因を基盤として,製作段階や完成後の使用場面を想定し,材料の加工法や,製作品の構造・強度などへ結びつく順方向のシークエンスと,構想した製作品の設計要因を検討しなおす逆方向のシークエンスの2つの順序性が推察できた。
日本教科教育学会の論文
2004-09-30

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