生立木辺材の防御機構 : 三つのモデルの適合性
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
生立木辺材の防御機構を整理することを目的として、種々の樹種における防御機構に関する研究結果に基づいて、ShigoのCODIT(compartmentalizaton of decay in trees)モデル、Shainの反応帯(reaction zone)モデルおよびBoddyらの材内環境(microenvironment)モデルの適合性の検証を試みた。その結果、それぞれのモデルに適合しない点や改善すべき点が見いだされた。また、針葉樹と広葉樹との間をはじめ樹種間で辺材の防御機構に、モデル作成上無視し得ない差異が存在することが認識された。こうした差異を包含したモデルの確立が必要である。
- 樹木医学会の論文
- 1998-09-30
著者
関連論文
- シカの強度影響下における広葉樹二次林の更新および生態系機能修復に関する研究 : 千葉演習林第12期試験研究計画に基づく大規模野外実験の設計及び初期状態
- ナラ類集団枯損被害に関連する菌類
- ヒメコマツかさぶたがんしゅ病菌に対する種々薬剤の効果
- ヒノキ, ヒノキアスナロ漏脂病罹病木における漏脂病患部と昆虫の食害との関係
- ヒノキ樹脂胴枯病の幼齢林内での空間分布様式と罹病率-病斑数関係
- ナラ類集団枯損被害の分布と拡大
- ヒノキ幹の加齢によるSeiridium unicorne感染に対する抵抗性増大の要因
- 感染の程度および樹齢がヒノキ樹脂胴枯病の被害進展に及ぼす影響
- 材線虫病抵抗性マツ,テーダマツおよびストローブマツ,のマツノザイセンチュウ感染に対する化学的防御反応
- マツノザイセンチュウ感染に対する材線虫抵抗性マツ,テーダマツおよびストローブマツの反応の組織学的観察