卒業前看護技術演習の効果と課題
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概要
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看護大学教育における看護実践能力の充実が問われる中,本研究は卒業前看護技術演習の効果と課題を明らかにすることを目的とした。本学では卒業前に78名中49名の学生が2週間の期間に,診療の補助技術を中心とした14項目から自主的に選択して練習した。演習前後と就職3ヵ月後で体験率と自信の程度を調査した。演習後では,自信の程度は「一人でできる」と「支援があればできる」の合計はほぼ7割以上であったが,「一人でできる」は2割から6割と幅があった。これはモデル人形を使用した技術演習の限界が考えられる。体験率との関係では体験率の高かった採血や注射等が自信につながる一方,体験率は高いが実施に時間を要する,膀胱内留置カテーテル等や体験率の低いIVH,輸液ポンプ等は自信につながりにくかった。また,就職3ヵ月後の調査では,ほとんどの技術の習得に自信を持っていた。卒業前に新人看護師として必要と考える項目は注射や吸引,採血等で今回の技術演習項目と一致していた。
- 2005-03-10
著者
-
山崎 和子
新潟青陵大学看護学科
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本間 昭子
新潟青陵大学看護学科
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石塚 敏子
元新潟青陵大学看護学科
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柳原 清子
新潟青陵大学看護学科
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柳原 清子
東海大 健康科学
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柳原 清子
新潟青陵大学 看護学科
-
柳原 清子
新潟大学医学部保険学科
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