韓国でのターミナルケア教育の現状と方向性--在宅ケア、ホスピスケアをふまえて
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
This is a study on the current conditions of terminal care education, home care, and hospice in Korea. Only one college, which has a nursing program, provides hospice education in Korea. This education focuses on nurses who are currently working to advance their careers, since the skills in providing care like symptom management are needed among the medical staff. People in Korea have just begun to understand the concept of both hospice and home care. Social aspects such as home care and the percentage of older people in Korea are very similar to the ones of the early 1980s in Japan. The number of hospices has increased to 95 as of the year 2005 in Korea. Right now, they are developing the medical technologies in hospice and palliative care as a result of The Hospice Model Project, which will further the education in terminal care into the future.本論は、韓国のターミナルケア教育の現状と、あわせて、在宅ケア、ホスピスの現状について調査し、まとめたものである。韓国でのターミナルケア(ホスピスケア)の教育は、系統だったカリキュラムで教育を行っている看護系の大学は一校だけで(他は、成人看護学等の中で、1、2コマを使って、臨終のケアにふれているのみであり)むしろ臨床看護師への現任教育に力が入れられていた。この理由としては、韓国でのホスピスケアも在宅ケアもその概念の理解はまだ端緒についたばかりで、医療職に症状コントロール等の技術の普及が求められているからである。在宅ケアの状況や高齢化率など韓国の様相は、我が国の1980年代初頭と状況がよく似ていた。2005年現在、韓国のホスピスは95ヶ所まで広がっており、「末期がん患者ホスピスモデル事業」を通して、ホスピス・緩和ケア管理体系の開発もされつつあり、今後ターミナルケア教育の拡大進展が予測される。
- 新潟青陵大学の論文
- 2006-00-00
著者
関連論文
- 介護老人福祉施設職員のターミナルケアに関する意識とそれに関連する要因の分析
- 在宅ターミナルケアにおける家族の「死の看取りのプロセス」の構造化
- 在宅ターミナルケアにおける家族看護--看病と看取りの非日常性を日常性で支えるということ (特集 家族看護学の取り組みと課題)
- 韓国でのターミナルケア教育の現状と方向性 : 在宅ケア、ホスピスケアをふまえて
- 韓国における中壮年者の死の看取り体験と死生観 : 地方の都市と農村部の比較検討
- 特別養護老人ホーム職員の死の看取りに対する意識:介護保険改定直前のN県での調査
- 介護老人保健施設の看護管理者の高齢者ケアに対する信念に影響する要因
- Spiritual Careに対するホスピス看護師の考えとケアの実際
- 介護支援専門員の「死の看取りケアの意識」とそれに関連する要因の分析
- ショートレビュー 終末期がん患者の家族ケア
- 卒業前看護技術演習の効果と課題
- カンファレンスの教材化に関する一研究 : 老年看護学実習でのカンファレンス記録の分析を通して
- 私の体験したスピリチュアルペイン 子どもが親の死とその存在を感じ取るとき (増大特集 スピリチュアルペイン--いのちを支えるケア) -- (人の生きる意味と危機への支援)
- 「語ることの力」「聴くことの力」 : ナラティヴアプローチと看護
- 焦点 看護教育におけるナラティヴとは何か--ナラティヴの概念整理と老年看護教育での実践
- 介護保険と看護はどう関係しているのだろう (CS Focus 保健 医療 福祉のしくみはどうなっているのだろう)
- 家族を「みまもる」ということ--ナラティヴアプローチとケア (特集 家族の抱える苦悩--どう考え,どうケアするか)
- がんターミナル期家族が体験している日常性と非日常性 (特集 現代の家族--神話を超えて)
- 在宅看護論実習での核となる学習内容--訪問看護ステーションは何を学ぶ場なのか (特集 在宅看護論臨地実習の現状と課題)
- 痴呆を伴う高齢者の看護 (ナーシングプロセス 痴呆を伴う高齢者の看護)
- 特別養護老人ホーム職員の死の看取りに対する意識--介護保険改定直前のN県での調査
- 韓国でのターミナルケア教育の現状と方向性--在宅ケア、ホスピスケアをふまえて
- 介護老人保健施設の看護管理者の高齢者ケアに対する信念に影響する要因