椎骨動脈狭窄による脳底動脈閉塞症に対しTissue Plasminogen Activator (t-PA)動注とPercutaneous Transluminal Angioplasty (PTA)を行った1例
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概要
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We encountered a case of stroke caused by a basilar artery embolism due to stenosis at the origin of the right vertebral artery. The patient was successfully treated with a combination of intraarterial fibrinolytic therapy and percutaneous transluminal angioplasty (PTA). A 57-year-old man complained of transient ischemic symptoms such as vertigo, tinnitus and vomiting. CT scan and MRI revealed multiple infarctions in the cerebellar hemispheres. Subclavian angiography demonstrated focal stenosis at the origin of the right vertebral artery and complete occlusion of the left vertebral artery. The next day, the patient suddenly became comatose. Emergent angiography performed within an hour confirmed occlusion of the basilar artery. Recanalization of the basilar artery was obtained with intraarterial fibrinolytic therapy using 6.4 million units of tissue plasminogen activator. Subsequently, PTA was performed for the focal stenosis of the right vertebral artery. Dilatation with a 3.0 mm balloon angioplasty catheter resulted in improvement of the luminal diameter in the stenotic region. The patient demonstrated a dramatic recovery from the coma during the procedure and was discharged without neurological deficits. This method is useful for acute-stages of vertebro-basilar occlusive disease.
- 東京女子医科大学の論文
- 1998-09-25
著者
-
糟谷 英俊
東京女子医科大学 脳神経センター 脳神経外科
-
中谷 幸太郎
東京女子医科大学 脳神経外科
-
清水 隆
埼玉県済生会栗橋病院脳神経外科
-
糟谷 英俊
埼玉県済生会栗橋病院脳神経外科
-
糟谷 英俊
東京女子医科大学東医療センター脳神経外科
-
比嘉 隆
東京女子医科大学 脳神経外科
-
比嘉 隆
埼玉県済生会栗橋病院脳神経外科
-
中谷 幸太郎
埼玉県済生会栗橋病院脳神経外科
-
中谷 幸太郎
東京女医大 医 脳神経外科学
-
清水 隆
埼玉県済生会栗橋病院リハビリテーション科
-
清水 隆
埼玉県済生会 栗橋病院
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