通所ケア施設における痴呆性高齢者中心の介入方法 : 看護・介護職によるアクティビティ・プログラム実施に焦点を当てて
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概要
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本研究は,痴呆ケア経験年数3年以上の看護・介護職が,痴呆性高齢者の活動性を引き出していると考えられるアクティビティ・プログラム(AP)の介入方法を明らかにすることを目的とする.研究方法は,痴呆ケア経験年数3年以上の看護・介護職18人に半構成質問紙によるインタビューを行い,分析は修正版グラウンデッド・セオリーを用いて行った.その結果,明らかになったことは,痴呆性高齢者の個別情報をもとに,痴呆性高齢者の個別情報がない場合とある場合の,両方の状態から活動性を引き出す介入方法であった.そして,痴呆性高齢者の個別情報を中心にAP介入方法のモデルを示すことができた.これらの結果を利用することによって,APの決定はプログラムの種類からの選択ではなく,高齢者のニーズを中心に行うことができると考えられる.
- 日本老年看護学会の論文
- 2001-11-01
著者
-
岡本 玲子
神戸大学医学部保健学科
-
岡本 玲子
神戸大学 保健
-
岡本 玲子
岡山大学大学院保健学研究科
-
沖田 裕子
高齢者痴呆介護研究・研修大府センター
-
中山 貴美子
神戸大学医学部保健学科
-
中山 貴美子
兵庫県豊岡健康福祉事務所 地域保健課
-
沖田 裕子
元高齢者痴呆介護研究・研修大府センター
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