阪神・淡路大震災被災高齢者の生活力量の形成過程 : 恒久住宅に住む一人暮らし高齢者3事例の被災後のプロセスから

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概要

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阪神淡路大震災被災高齢者は、劇的な環境変化にもかかわらず、お互いが助け合い、自ら問題を解決しながら生活を続けでいる。本研究では、このような積極的な側面を重視し、彼らの被災後の生活における、生活力量の形成過程を明らかにすることを目的とした。恒久住宅で一人暮らしをしている被災高齢者3名を対象に、半構造化面接を実施した。分析は質的・帰納的方法で行った。その結果、被災高齢者の生活力量は、被災時から避難生活、仮設住宅生活、恒久住宅生活の3つの時期においで形成されていた。全プロセスにおいて、あきらめをつける力量がみられた。被災時から避難生活では、被災者同士で助け合う等の6つの力量、仮設住宅生活では、被災者同士のつながりの形成と助け合い等の5つの力量、恒久住宅生活では、被災者同士のつながりの再構築と助け合い等の5つの力量が形成されていた。看護職には、被災高齢者の力量が発揮されるしくみづくりが求められる。
神戸大学の論文

著者

中山貴美子
神戸大学医学部保健学科

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