女性介護者の就労継続を阻害する要因と利用者要因

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概要

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本研究の目的は,女性介護者の就労継続に支障を与える要因と介護サービスの利用状況の実態と関連について調査し,今後サービス利用時の援助のあり方を検討することである。就労継続阻害要因に関する要因41項目をもとに,現在主介護者として高齢者の介護をしている就労女性113名へアンケート調査を行った。調査の結果から,女性介護者の就労継続に支障を及ぼしている要因は,介護内容に関する要因と介護者に関する要因が高く,介護度や介護期間との関連が強いことがわかった。被介護者に関する要因,サービスに関する要因,家族に関する要因,仕事に関する要因は,就労継続への影響度が低かった。対象者のサービス利用は少なく,様々なサービスヘの要望があり,サービス体制が不十分であることも示唆された。これらの調査結果は,看護職者が女性介護者への就労継続を支援し,サービスを提供する時の視点や介入方法を考える際の手がかりになる。

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