老人虐待と支援に関する研究 : 家族的背景からみた虐待の特徴
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概要
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本研究では,地域の看護職が把握した事例から,家庭内の老人虐待の状況および家族的背景に基づいた特徴を明らかにすることを目的とした.埼玉県の全市町村の保健婦を対象に,1995年5月〜9月に郵送法で調査し52例の虐待事例を把握した.データ分析は,家族構成をもとに老人および加害者の状況などから量的,質的な分析を行った.家族構成別では,老人と息子夫婦が21例,老人2人暮らしが9例,ひとり暮らしが5例,老人と独身の子どもなどその他が17例みられた.虐待の種類は介護拒否・放任が29事例,情緒的・心理的虐待が25例,身体的虐待が21例であった.家族の関係性,介護力の問題から,それぞれの家族構成について虐待の状況に特徴がみられた.また,虐待の状況のパターンとして被害老人からの「回避」「放置」「隔離」「心身への危害」があることを導き出した.これによって,看護職の事例に対する援助のあり方と予防の対策について考察した.
- 日本老年看護学会の論文
- 1996-11-15
著者
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高崎 絹子
東京医科歯科大学
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谷口 好美
東京医科歯科大学
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千葉 由美
東京医科歯科大学 高齢者看護・ケアシステム開発学
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谷口 好美
福井県立大学看護福祉学部
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谷口 好美
東京医科歯科大学保健衛生学科
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佐々木 明子
山形大学医学部整形外科
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水野 敏子
東京医科歯科大学
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水野 敏子
東京女子医科大学
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千葉 由美
東京医科歯科大学 大学院保健衛生学研究科
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水野 敏子
東京医科歯科大学大学院医学系研究科保健衛生学専攻博士後期課程
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水野 敏子
東京医科歯科大学大学院
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高崎 絹子
東京医科歯科大学医学部保健衛生学科
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