移送処理を考慮した負荷分散の最適化(コンピュータシステム)
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概要
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外部のロードバランサを用いず,各処理ノードが負荷を調整する一体型の負荷分散方式を分散コンピュータシステムに対して適用する場合,ジョブを他ノードへ移送するために要するサービス時間及び,移送処理とジョブとの処理優先度を考慮する必要がある.しかし,これらを考慮しつつシステム全体の平均応答時間を最小化する全体最適化方式は,計算量が多いという問題点がある.本論文は,過剰な移送を抑止するガード論理と処理ノード利用率を均衡させる移送比率制御を組み合わせた負荷分散制御方式を提案し,十分に実用的な負荷分散制御を実現できることを示す.また,移送対象ジョブの応答処理を優先的にスケジュールすることで,移送対象ジョブの平均応答時間をFCFSスケジュールよりも改善できることを示す.これらの結論を得るため,まず分散コンピュータシステムを待ち行列網として近似的にモデル化し,このモデルを用いて過剰な移送を回避するためのガード論理を定め,提案方式及び優先制御を数値的に評価する.
- 2008-04-01
著者
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