授業参加行動に困難を示す生徒に対する支援 : 病弱養護学校在籍児における「カリキュラム介入」技法の適用
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概要
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病弱養護学校に在籍する心身症などの行動障害をもつ児童生徒は、学校場面や授業場面で多くの困難を抱えている。これらの行動問題に関しては、近年、知的障害教育や軽度発達障害教育の分野で行動論的立場からのアプローチが紹介され、その有効性が検証されている。しかし、病弱教育ではそのような実践は今のところ報告されていない。そこで、今回、病弱養護学校という場で、授業参加行動に困難を示す生徒を対象に、行動論的アプローチを実施した。具体的には、機能的アセスメントにより得られたデータをもとに「授業参加行動を促すカリキュラム介入計画」を立案し、実践した。その結果、対象生徒の行動が変容したことが明らかになった。以前は授業参加行動に困難を示していた生徒が、反抗的行動が低減し、課題従事行動も徐々に増えてきた。これらのことから、機能的アセスメントを通したカリキュラム介入は一定の有効性を示したと考えられる。
- 日本特殊教育学会の論文
- 2008-07-31
著者
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