自閉症児に対するコミュニケーション・会話指導などの実践研究 2
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概要
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本実践研究は、井上美由紀・松田幸恵・齋藤絵美・下平弥生・高橋晃・宮㟢眞(2012)に続く実践研究である。昨年度の研究テーマは、自閉症児のコミュニケーション・会話の指導でった。今年度は、自閉症児のコミュニケーション・会話の指導を中心としつつも、ルールに基づく行動や、他の障害の児童生徒の実践研究も行ってきた。平成24年4月から3月まで毎月1回を原則として、合計8回研究会を開催した。その研究会で発表された4つの実践研究をまとめものが本論文である。 指導が行われた教育現場は、特別支援学校および小学校であり、多様な現場で、証拠に基づいた実践が実施されている。指導内容は、コミュニケーション行動、ルールに基づく行動、スケジュールによる自発的行動、社会的行動など、一人ひとりの参加者のニーズに応じて、多様な指導内容となっている。 本研究の目的は、知的障害や自閉症などの障害のある参加者が現在および将来の社会参加を促す様々なスキルを指導する手続きの有効性を検討することである。
- 2013-03-31
著者
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