熱帯・亜熱帯貧栄養海域における新生産の評価
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概要
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熱帯・亜熱帯貧栄養海域は全海洋の約6割を占め,その広大さのため同海域の新生産を把握することは海洋の物質循環を考える上で重要である。同海域の新生産を駆動する窒素源は,系外からの硝酸塩供給,窒素固定,大気からの窒素化合物降下の大きく3つに分けられる。このうち硝酸塩起源の新生産は,冬季混合層以浅の硝化によって過大評価される可能性が近年指摘されるようになってきた。本稿では熱帯・亜熱帯貧栄養海域の新生産に関わる過程について整理し,そこから見えてきた今後の新生産研究の課題を提示することを目的とした。熱帯・亜熱帯貧栄養海域の有光層内への窒素供給には,従来考えられていた渦拡散による硝酸塩供給に加えて,時空間スケールの異なる複数の過程が寄与している。そのため,同海域の新生産量を把握するためには,各過程の時空間変動に見合った観測データの蓄積が重要である。
- 2009-05-05
著者
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古谷 研
東京大学大学院農学生命科学研究科
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武田 重信
東大院
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武田 重信
東京大学大学院農学生命科学研究科
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古谷 研
東京大学大学院
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古谷 研
三重大学生物資源学部
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塩崎 拓平
東京大学大学院農学生命科学研究科
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