自己効力理論を用いた月経随伴症状緩和プログラムに関する研究

概要

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本研究は,Banduraの自己効力理論を用いた月経随伴症状緩和プログラムの効果を,自己効力感への影響要因とセルフケア行動との関連,および月経随伴症状の改善状況の観点から明らかにすることを目的とした。平成19年4月に看護専門学校に入学した女子学生34名を対象とし,入学直後から6ヵ月間をプログラム期間とした。自己効力感を高める4つの要因を基にプログラム内容を構成し,対象者の満足感を高めるような時間的設定を行った。分析対象は,プログラム期間中に対象者が月経について記録した「女性の健康ノート」と,プログラム開始前後に行った記名式の質問紙調査票である。プログラム終了時,月経前症状は開始時と比較して「症状の認識また悪化」が20名(58.8%)であったが,月経時症状は開始時と比較して「症状の改善または消失」が22名(64.7%)であった。セルフケアは日常生活に取り入れやすいものから複数実施され,セルフケアを実施した者の多くは症状の緩和を実感していた。プログラム参加率や満足感は高く,月経随伴症状緩和プログラムの効果が明らかになった。
日本母性衛生学会の論文