現世および中生代放散虫の両極性分布(<特集>中〜高緯度の両極性分布を持つ生物から見た地球史)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Bipolar distributions of recent polycystine Radiolaria are discussed and reviewed in this study. The numerous data on biogeography obtained by using plankton tow-net, sediment trap, and surface sediment samples are discussed from available studies in global oceans. The bipolar distribution of radiolarians is grouped as two types; bipolar taxa that are found in the polar and temperate sea water but are lacking in the tropic ocean (Type 1) and those taxa found in both shallow water in polar oceans and deeper bathymetric depths under the tropics (Type 2). The distribution patterns of the representatives of the bipolar species are discussed, and concluded that Pseudodictyophimus gracilipes, Stylochlamydium venustum and Spongotrochus glacialis show type 2, while Spongurus pylomaticus shows similar to type 1, but the species dwells in intermediate and deeper waters. In addition, another examples of monopolar distribution that was developed in around the Antarctic Ocean and the Arctic Ocean are examined on the endemic taxa as the genus Antarctissa and Amphimelissa setosa. The other example of the bipolar distribution of Mesozoic Radiolaria is the genus Glomeropyle from the Triassic in New Zealand and NE Siberia. The latest knowledge on the Early Triassic radiolarian faunal changes in a pelagic environment in southern high latitude since the P/T boundary is presented. Recent progress on the oceanic Permian/Triassic boundary sequence at Arrow Rocks, New Zealand revealed a possibility that the southern high latitude ocean had been acted as a refugee area for the surviving biota including Permian-type Radiolaria since the end-Permian mass extincion events. The common characteristics in general morphology between the Recent and Mesozoic bipolar species are discussed.
- 2009-03-31
著者
-
鈴木 紀毅
東北大学大学院
-
相田 吉昭
宇都宮大学,農学部生物生産科学科
-
大金 薫
東北大学大学院理学研究科
-
酒井 豊三郎
宇都宮大学農学部生物生産科学科
-
大金 薫
東北大学大学院理学研究院
-
鈴木 紀毅
東北大学・理・地学
-
相田 吉昭
宇都宮大・農
-
相田 吉昭
宇都宮大学農学部生物生産科学科
-
相田 吉昭
宇都宮大
-
酒井 豊三郎
宇都宮大学
関連論文
- 地球深部探査船「ちきゅう」の下北半島沖慣熟航海コア試料 : 物性変動から予測される古環境変動
- 地球深部探査船「ちきゅう」の下北半島沖慣熟航海コア試料の年代モデル
- 現世および中生代放散虫の両極性分布(中〜高緯度の両極性分布を持つ生物から見た地球史)
- 後期新生代の環境指標としての微古生物学と古海洋学の進展
- O-178 ニュージーランド,アローロックスからの三畳紀最前期Induan期の放散虫化石群集(17.古生物,口頭発表,一般講演)
- O-12 P/T境界における放散虫類の変遷 : アローロックスからの三畳紀最前期の放散虫群集について(2.地球史とイベント大事件-2,口頭およびポスター発表,一般講演)
- ニュージーランド北島Arrow Rocks島に於けるチャート : 砕屑岩層の化学組成と三畳紀前期無酸素事変(OAEs)(2.ジュラ系+)
- P-132 ニュージーランド北島アローロックスから産出した前期三畳紀 Induan (Griesbachian∿Dienerian) のコノドント化石
- O-18 ニュージーランド北島における三畳紀/ジュラ紀境界
- 八溝山地中央部におけるチャート・砕屑岩シークェンス
- 北イタリア・サンテルノ河谷の後期新生界地磁気層
- 岩手県一関市下黒沢地域に分布する中部中新統の複合微化石層序
- 蛍光試薬PDMPOと生態観察にもとづく放散虫の骨格形成に関する新知見
- ニュージーランド北島,ワイパパテレーン付加体中の遠洋性堆積物層序と高緯度帯放散虫群集産出の意義(2.ジュラ系+)
- P-17 ニュージーランド北島アローロックスにおけるペルム紀中-後期の遠洋性堆積物の岩相変化
- P-27 ニュージーランドWaipapa帯Arrow Rocksにおけるペルム/三畳系境界付近の地球化学的検討(その2)
- P-26 ニュージーランド北島Waipapa帯北部, Arrow Rocksにおける下部三畳系コノドント生層序と,日本の深海成ペルム/三畳系境界層との岩相比較
- ニュージーランド北島の保存良好な放散虫化石を産する中生代リン酸塩および石灰質ノジュール
- 112 ニュージーランド北東の上部ペルム系〜下部三畳系層状チャートの地球化学的研究
- 111 ニュージーランド北島Waipapa Terrane北部 Mahinequa 半島の三畳系中部〜上部の放散虫化石層序
- 110 ニュージーランド北島Waipapa Terrane北部,Arrow Rocks の層序とペルム紀-三畳紀放散虫化石
- ニュージーランド北島Arrow Rocksからの放散虫化石
- P-131 高原火山の黒曜石含有層の分布と症状およびその火山形成史上の意義(19.噴火と火山発達史,口頭およびポスター発表,一般講演)
- 福島県東部棚倉地域に分布する新第三系の層序と微化石年代
- 北海道双珠別地域における下部・中部蝦夷層群境界の不整合の再検討とその地史的意義:中蝦夷地変の再検討
- 115 "中部蝦夷層群の基底礫岩"の礫からのトリアス紀・ジュラ紀放散虫化石(生層序)
- ヘッケル放散虫コレクションの調査と再検討
- 浮遊性有孔虫および貝類化石に基づく宇都宮丘陵地域に分布する海成中新統の年代対比
- 北部北上帯(葛巻-釜石亜帯)の大鳥層中の炭酸マンガンノジュールから産出した中期ジュラ紀放散虫化石
- 模式地および他の地域における第三系 / 第四系境界
- P-26 北部北上帯南西部のチャート-砕屑岩シークェンスについてのコノドント化石による海洋プレート層序の検討(8. 北東-東南アジアの地殻形成史・古地理・古環境)
- O-118 極東ロシア, シホテアリン山地のペルム紀・ジュラ紀付加テクトニクス
- 北部北上山地,葛巻-釜石帯のマンガンノジュールから中期ジュラ紀放散虫の発見とその意義
- 中〜高緯度の両極性分布を持つ生物から見た地球史(中〜高緯度の両極性分布を持つ生物から見た地球史)
- P-261 北海道石狩平野南部の大深度坑井から得られた最初期白亜紀放散虫化石群集とその意義
- 北海道,日高前縁褶曲・衝上断層帯,沙流川層より産出した始新世放散虫化石
- 放散虫の生物学--分布,現存量,共生生物 (2010年度日本プランクトン学会春季シンポジウム(2010年度日本海洋学会春季大会シンポジウムG) 原生生物の多様性と生態的機能)
- 178 Lesser Antilles Forearcにおけるfrontal accretionとout-of-sequence thrust, decollement - ODP Leg 110
- 41. ニュージーランド北島,ワイパパテレーン北部の三畳系層序と放散虫群集特性
- 62 宮崎県国冨・綾北方の地質
- 蛍光色素DAPIを使った観察による放散虫と共生藻類の細胞核の分布様式
- 銚子付近の後期新生界地磁気層位
- 釜石地域の中部古生界から産出するシルル紀後期・デボン紀前期放散虫化石
- 472 八溝山地北西部に産する片麻岩
- 新第三系・第四系境界問題の現状とイタリア南部VRICAの鮮新-更新統 : 第四紀
- 栃木県葛生町箕輪地区の三畳系中部層状チャート層および石灰岩をおおう泥岩層の放散虫化石層序
- Leg181:南西太平洋ゲートウェイ--ニュージーランド東方のドリフト堆積物と深層流変動 (総特集 深海掘削と新しい地球生命科学--ODPの成果とIODPの展望) -- (1章 ODP成果報告(Leg 171B〜Leg200))
- 第三系-第四系境界模式層準の提唱と対比
- Leg 163:南東グリーンランド縁辺域 (総特集 21世紀の深海掘削への展望--ODPからOD21へ) -- (1部 ODPの成果と将来の展望)
- 114. ニュージーランド北島カヒア海岸における下部ジュラ系ムリヒク層から産出した放散虫化石 : 予報
- 栃木県内に分布する新第三系の層序
- 415 宇都宮周辺に分布する風化火山灰層(関東ローム)の鉱物組成と男体火山の活動
- 8 足尾帯の層序と構造
- 62 関東平野北縁に分布する新第三系
- "大谷石"の層序学的位置 : 第三紀
- 国際深海掘削計画 (IPOD)第56節の船上成果 : 海洋地質
- 火砕岩鍵層による銚子・房総の新生界の対比 : 第四紀
- P-46 放散虫化石にもとづくニュージーランド東方海域の暁新世以降の古海洋環境 : ODP Leg 181
- 千葉県銚子地域の上部新生界--岩相・古地磁気・放散虫化石層序
- 放散虫の生物学 : 分布, 現存量, 共生生物
- 栃木県葛生町箕輪地区の層状チャート層から産出する三畳紀前期放散虫化石について
- 高知県西部地域及びテチス地域の最上部ジュラ系-下部白亜系の放散虫・石灰質ナンノ化石
- P-70 ニュージーランド北島パキヒ島層状チャートから産出した三畳紀末放散虫化石(10. 地域地質・地域層序,ポスター発表,一般講演)
- P-69 ニュージーランド北島モツカワヌイ島から産出する三畳紀放散虫化石(10. 地域地質・地域層序,ポスター発表,一般講演)
- P-32 ニュージーランド北島アローロックスより産出する前期三畳紀放散虫化石(10. 地域地質・地域層序,ポスターセッション,一般発表)
- P-34 ニュージーランド北島・南島における中生代高緯度帯放散虫群集の研究(10. 地域地質・地域層序,ポスターセッション,一般発表)
- P-124 北海道日高衝突帯前縁沙流川層・ニセウ層の層序と古第三紀放散虫化石の産出(20. 付加体,ポスターセッション,一般発表)
- P-33 ニュージーランド北島アローロックスにおける下部三畳系層状チャートの化学組成(10. 地域地質・地域層序,ポスターセッション,一般発表)
- P-31 ニュージーランド北島アローロックスで新たに発見された下部三畳系(10. 地域地質・地域層序,ポスターセッション,一般発表)
- P-71 ニュージーランド北島ポヌイ島より産するジュラ紀高緯度帯放散虫化石(10. 地域地質・地域層序,ポスター発表,一般講演)
- P-68 ニュージーランド北島,ワイパパ帯の緑色岩類とチャート・石灰質岩類の初生的関係1999年8月イズミット地震の湖底地震断層の音波探査結果(10. 地域地質・地域層序,ポスター発表,一般講演)
- O-127 栃木県鳥山地域に分布する中新統荒川層群の珪藻化石層序と古環境の変遷(12. 年代層序スケール,口頭発表,一般発表)
- O-58 北部北上山地,葛巻-釜石帯から含放散虫ノジュールの発見とその意義(6. 環日本海-東アジアの地殻構造とテクトニクス,口頭発表,一般発表)
- O-57 北部北上山地,ジュラ紀付加体の地質構造 : 葛巻-釜石帯,宮古・山田西方地域を例として(6. 環日本海-東アジアの地殻構造とテクトニクス,口頭発表,一般発表)
- 球状放散中の形態
- Jurassic accretionary complexes of the North Kitakami Belt in the Akka-Kuji area, Northeast Japan
- オーストラリア・タスマニア島南方海域の古海洋 : 白亜紀末期から第四紀まで : ODP Leg 189 の成果
- 須恵器(土器)から発見された中新世中期の放散虫化石と胎土の起源となった層準の推定