Bubble-like appearance(BLA)のThin-section CT画像所見を呈する肺腺癌の検討

元データ 2008-12-20 日本肺癌学会

概要

背景.我々は,陳旧性炎症として比較的長期間経過観察される肺腺癌の一群を,特徴的なCT画像所見からBubble-like appearance(BLA)を呈する肺腺癌として報告した(斉藤ら.気管支学.2004;26:346-351).これらのBLA型肺腺癌について臨床病理学的な検討を行った.方法.2003年8月〜2007年3月に当センターで外科切除された肺腺癌で,診断時のTS-CT画像所見がBLAを呈した17例を対象とし,CT画像,病理所見,臨床像の対比検討を行った.結果.腫瘍最大径は平均35.4mm.TS-CT画像所見の特徴は,(1)腫瘍の形状は不整形,辺縁は直線状,(2)腫瘍周囲にわずかなGGO所見,(3)腫瘍内部に複数の小気管支拡張像,(4)著明な胸膜陥入像,であった.病理所見は,(1)腫瘍辺縁にBAC,(2)腫瘍内部に比較的広範な肺胞虚脱,(3)複数の小気管支拡張所見,の特徴を認めた.過去画像を追跡できる全例が炎症性陰影と判断されていた.腫瘍倍加時間は平均1167日であり,全例に術後再発を認めていない.結論.BLA型肺腺癌は,不整な形状で増大速度が緩徐であり,陳旧性炎症として比較的長期間経過観察される傾向がある.炎症陰影との鑑別に注意が必要である.

著者

野田 和正 神奈川県立がんセンター呼吸器内科
野田 和正 神奈川県立がんセンター
山田 耕三 神奈川県立がんセンター 呼吸器科
中山 治彦 神奈川県立がんセンター呼吸器外科
伊藤 宏之 神奈川県立がんセンター 呼吸器外科
亀田 陽一 神奈川県立がんセンター検査第1科
尾下 文浩 神奈川県立がんセンター内科第3科
山田 耕三 横浜市立市民病院呼吸器内科
中山 治彦 神奈川県立がんセンター 呼吸器科
中山 治彦 神奈川県立がんセンター 呼吸器外科
小島 陽子 神奈川県立がんセンター消化器外科
斉藤 春洋 神奈川県立がんセンター呼吸器科
横瀬 智之 神奈川県立がんセンター病理診断科
近藤 哲郎 神奈川県立がんセンター呼吸器科
近藤 哲朗 神奈川県立がんセンター呼吸器内科
亀田 陽一 神奈川県立がんセンター病理診断科
亀田 陽一 神奈川県立がんセンター 病理診断科
小島 陽子 横浜南共済病院
斎藤 春洋 神奈川県立がんセンター呼吸器科
伊藤 宏之 神奈川県立がんセンター呼吸器外科
伊藤 宏之 神奈川県立がんセンター
山田 耕三 神奈川県立がんセンター
亀田 陽一 神奈川県立がんセンター
亀田 陽一 神奈川県立がんセンター病理
亀田 陽一 神奈川県立がんセンター 呼吸器科
横瀬 智之 神奈川県立がんセンター
尾下 文浩 神奈川県立がんセンター
近藤 哲郎 神奈川県立がんセンター
斉藤 春洋 神奈川県立がんセンター
斉藤 春洋 東京都医学研究機構東京都神経科学総合研究所 発生形態研究部門
斉藤 春洋 神奈川県立がんセンター 呼吸器科
中村 治彦 聖マリアンナ医科大学病院呼吸器外科
中村 治彦 神奈川県立がんセンター
亀田 陽一 横浜栄共済病院 内科
齋藤 春洋 神奈川県立がんセンター
山田 耕二 国立がんセンター
中山 治彦 神奈川県立がんセンター呼吸器科
山田 耕三 神奈川県立がんセンター呼吸器科
伊藤 宏之 神奈川県立がんセンター呼吸器科
尾下 文浩 地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立がんセンター呼吸器内科
中山 治彦 神奈川県立がんセンター
小島 陽子 神奈川県立がんセンター

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