X線CT検査を契機に発見された肺野型肺癌のCT画像所見の検討

元データ 1996-06-20 日本肺癌学会

概要

最近約3年間に神奈川県立がんセンターで切除された原発性肺癌240例の中で, 通常の胸部単純X線写真ではその原発巣の指摘が困難でX線CT検査を契機に発見された肺野型肺癌30例について, CT画像および病理所見をretrospectiveに解析した.内訳は男性16例, 女性14例であり, 年齢は39〜79(中央値66)歳であった.発見動機は自覚症状を有した例は5例のみであり, 他疾患経過中が8例, 残りは検診を目的としてCTが施行された.CT画像は淡い低濃度型と辺縁明瞭な充実型に大別され, 前者では病変と既存肺野との濃度差が少ないことが, 後者では肺門部の血管, 心臓および骨組織との重なりによりX線写真では病変の描出が困難であった.病理所見は25例(83%)がI期であり, うち低濃度型例が21例(70%)を占めた.以上よりCTで発見された肺癌, 特に低濃度型例は早期肺癌が多く, CT検査の検診への導入と低濃度型例の発見が治癒する肺癌の発見につながることが示唆された.

著者

野田 和正 神奈川県立がんセンター呼吸器内科
野田 和正 神奈川県立がんセンター
田尻 道彦 神奈川県立循環器呼吸器病センター呼吸器外科
金子 昌弘 国立がんセンター中央病院内視鏡部
山田 耕三 神奈川県立がんセンター 呼吸器科
石井 治彦 関東労災病院呼吸器外科
石井 治彦 神奈川県立がんセンター外科第3科
加藤 雄二 神奈川県立がんセンター内科第3科
野村 郁男 神奈川県立がんセンター内科第3科
亀田 陽一 神奈川県立がんセンター検査第1科
尾下 文浩 神奈川県立がんセンター内科第3科
礒部 威 神奈川県立がんセンター内科第3科
田尻 道彦 神奈川県立循環器呼吸器病センター 呼吸器外科
礒部 威 広島大学 第2内科
金子 昌弘 国立がんセンター中央病院 内視鏡部
山田 耕三 神奈川県立がんセンター
亀田 陽一 神奈川県立がんセンター
尾下 文浩 神奈川県立がんセンター
加藤 雄二 県立厚木・内科
野村 郁男 神奈川県立がんセンター ・ 呼吸器科
加藤 雄二 県立厚木病院内科
加藤 雄二 神奈川県立がんセンター呼吸器科
礒部 威 広島大学医学日第二内科
礒部 威 神奈川県立がんセンター内科第3科:広島大学第2外科
金子 昌弘 国立がんセンター中央病院

関連論文

▼もっと見る