短期大学生の「自閉症」に関する認識
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究では、障害児保育の講義で実施した「自閉症について」の小レポートの分析と解釈を通して、将来保育士を目指して入学してきた女子短期大学生の「障害」に関する認識モデルを生成した。さらに、このモデルに基づいて、施設実習に関する事前学習や障害児保育・教育などの講義の内容やあり方について検討していくことを目的とした。その結果、自閉症の認識に関して浮上した15の概念をもとに、短期大学生の「自閉症」に関する構造モデルを生成し、最終的に【病気なの】【生活・家庭環境】【こわい・かわいそう】【学習力・生活力の弱さ】【発達のおくれ】【特別な手だて】という6つの認識段階レベルが確認された。今後は、この基礎研究を踏まえた上で、一人ひとりに対し半構造的なインタビューを行い、将来、保育士や幼稚園教諭を志望している短期大学生の「障害」に関する認識レベルの構造化の精緻化を図り、保育士養成機関における「障害児保育・教育」や実習事前指導のあり方について追究していきたいと考える。
著者
関連論文
- 保育士養成機関における「施設実習」の現状と課題(2)-実習事後指導を通した「自己評価」と「気づき」に関する分析から-
- 特別支援教育の史的研究―高知県の特別支援教育歴史的変遷その1―
- 短期大学における「心の教育」の展開2 - 価値への近接 -
- 短期大学における「心の教育」の展開1 - 価値への近接 -
- 保育士養成機関における「施設実習」の現状と課題(2)実習事後指導を通した「自己評価」と「気づき」に関する分析から
- 短期大学生の「自閉症」に関する認識
- ADHDを伴うLD児に対する母子支援の過程に関する分析 : 「宿題」への取り組みを通した相互支援のあり方
- 保育者養成における「心の教育」の試みII : 心のあり方のとらえ方についての考察を通して(【一般A-11】教師教育(2),一般研究発表II,発表要旨)
- 保育士養成機関における「施設実習」の現状と課題(1): 短期大学「施設実習」に向けた事前指導を通して
- 保育者養成における「心の教育」の試みI : ボランティア精神についての考察を通して(36.【一般B-13】心の教育と仏教(2),一般研究発表II,発表要旨)
- 保育実践力の育成に関する考察 1 : 実習指導における横断性への着目
- 小規模作業所の設立と運営に関する研究(I) : 知的障害者を中心とした小規模作業所「あさひのあたる家」の設立過程に関する分析
- 特別支援学校卒業生に対する学校サポートのあり方について--企業を退職した卒業生に対するフィールドリサーチから
- 自閉症の就労支援に関する研究--連携支援の実際
- 知的障害養護学校の現場実習(職場実習)に関する一考察--現場実習の実際と事例検討を通して
- 農業分野における障害者就労 ～ 事業所現場の実践を通して ～
- 障害者を同胞にもつきょうだいの思いとサポートのあり方 : インタビュー調査とPAC分析を通して
- 障害者のきょうだいの思いの変容と将来に対する考え方
- 特別支援学校生徒に対する「ボランティア体験活動」から見えてきたもの : 「阿蘇わくわく自然体験塾」における取り組みの意義と課題
- 保育実践力の育成に関する考察2 : 「理想の保育者像」の獲得
- 保育士養成機関における「施設実習」の現状と課題(1)短期大学「施設実習」に向けた事前指導を通して
- 特別支援教育の史的研究--高知県の特別支援教育歴史的変遷(その1)