特別支援学校生徒に対する「ボランティア体験活動」から見えてきたもの : 「阿蘇わくわく自然体験塾」における取り組みの意義と課題
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概要
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本研究は,青少年体験活動総合プラン「子ども・若者育成支援のための体験活動推進事業」に基づく「阿蘇わくわく自然体験塾」における取り組みの実際を,学生ボランティア,引率教員,保護者という3つの位相から分析していくことを通して,本活動のもつ意義と今後の課題について明らかにしていくことを目的とした。今回は,熊本県内の特別支援学校高等部の生徒を対象に活動参加型プログラムが実施され,国立阿蘇青少年交流の家からの支援要請を受けるかたちで,大学生ボランティア19名を派遣し,特別支援学校高等部生徒,学校教員や生徒の保護者と関わりながら体験活動をサポートした。その結果,本活動の意義として,ボランティア学生の《生きた学びの体験》《有意義感》,引率教員の《体験活動の拡がり》《体験価値》,保護者の《子ども再発見》《親子の時間》《感謝》という認知的枠組みが浮上してきた。これらの声を基にしながら,最終的に,本事業の意義として,【きっかけ】【つなぎ】【有意義感】【葛藤と昇華】の5つの項目を確認することができた。
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