保育のなかの紙芝居:「紙芝居.ネット」の構築とその役割
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概要
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本稿では、2007年4月に公開した「紙芝居.ネット」の理念と概要について報告した。「紙芝居.ネット」は、日本独自の文化財であると同時に重要な保育教材でもある「紙芝居」の魅力と情報を発信し、紙芝居の魅力の発見と、教材・教具としての価値の再認識を促す事を目的とし、以下4点のコンセプトにそって制作された。1)「紙芝居」を通して子どもの文化を考える2)「紙芝居」というメディアを後世に残す3)「紙芝居」を通して共感の輪をつなぐ4)「紙芝居」というメディアを再構成する 公開後、マスコミ、保育・教育関係者、学術研究者を始め多方面からの反響を得る一方で、継続資金や運営基盤の整備などの課題も明確となっている。保育の現場のデジタル環境も進展しつつある中、伝統的な紙芝居を伝え残すこととあわせて、保育の本質にそうかたちで、現代に即した紙芝居のより良い活用を推進していくことが「紙芝居.ネット」のはたすべき役割だと考える。
- 2008-12-20
著者
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