文学の「読み方」はあるか : 田辺文学の教材化の試み
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概要
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大学における文学教育はどのようにあるべきか。国文学科の教育内容と教育目標を模索し、カリキュラム再検討の議論を重ね、従来の「文学の読み方A」という一回生専門必修科目の内容を一新した。従来、開講している二回生以上の専門選択必修科目「古典作品講読」、「近代作品講読」を和らげただけのごとき科目名ではあるが、しかし、それらの科目とは目的と方法を異にする科目である。 すなわち、国文学科の二専攻(国文学、歴史文化専攻)と各コース(文学、語学、書道コース)の学びを具体的に学生に体験させることを目的とし、各専攻・各コースの教員五名が共通のテーマのもとに演習形式の授業をおこなうといったものである。 共通テーマには「田辺文学」を選び、樟蔭学園の知的財産である田辺聖子文学館を活用しつつ、自校教育の一環となることをも目論んだ。本稿は、本学における独自の文学教育を模索した実践例の一報告である。
- 2009-01-31
著者
-
堀 裕
大阪樟蔭女子大学学芸学部
-
中 周子
大阪樟蔭女子大学学芸学部国文学科
-
北村 英子
大阪樟蔭女子大学学芸学部
-
田原 広史
大阪樟蔭女子大学学芸学部
-
森嶌 隆一
大阪樟蔭女子大学学芸学部
-
田原 広史
大阪樟蔭女子大学
-
中 周子
大阪樟蔭女子大学
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