萬葉集 : 一首中に表れる異なる訓みをしている同じ漢字の研究 (九)
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概要
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萬葉集はいうまでもなく、二十巻四五一六首の和歌がすべて漢字で記載されたものである。それらの和歌、一首一首の中に同じ漢字が二回以上使われ、それぞれに異なる訓みを附訓している漢字を選り出して、記載者の記載意識や用字の用法等を研究しているが、本稿においては、巻十三のみの一二七首から次の文字を選り出して追究した。 (十三・3223)=(五十(イ)・十(トオ))・(十三・3229)=(神酒(ミワ)・神主部(ハフリヘ・カムヌシ))・(十三・3234)=(大皇(オホキミ)・皇子(ミコ))・(十三・3234)=(食(ヲス・メス)・御食(ミケ))・(十三・3236)=(千歳(チトセ)・万歳(ヨロヅヨ))・(十三・3276)=(玉相(アハ)・散釣相(サニツラフ))・(十三・3276)=(出(イデテ・デテ)・出(イヅル))・(十三・3280)=(袖(コロモデ・ソデ)・二袖(マソデ))・(十三・3314)=(山背(シロ)・背(セ))・(十三・3324)=(思(オモヒ・オモフ・オモヘ)・思(シノハ))・(十三・3324)=(雪(ユキ)・雪(タヘ))・(十三・3333)=(音(コヱ)・音(オト))・(十三・3335)=(直海(ニハタヅミ・タダウミ)・直渡(タダワタリ))・(十三・3335)=(直海(ニハタヅミ)・海(ウミ))・(十三・3336)=(所聞(カシマノ・キコユル)・障所(ヘダテニ)・枕所(マクラニ)・所宿有(フシタル・ヤドレル・イネタル))・(十三・3344)=(居(ヲレ)・居(ヰ)) 以上の十六例について研究したものである。
- 大阪樟蔭女子大学の論文
- 2005-03-08
著者
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