ネコカリシウイルス(FCV)の分子多様性に関する研究(I.大学院重点特別・研究科特別経費,平成18年度麻布大学公的研究助成金事業研究成果報告)

概要

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野外株44株とF9,255,CFI株を含む計47株について50% plaque-depressing dose (PDD_<50>)によりrFeIFNに対する感受性を比較した。47株のPDD_<50>は101.1〜103.7の範囲に正規分布していた。これらの平均値±標準偏差(2.3±0.64)の範囲に含まれるものを中感受性とし,それよりも低いものを低感受性,高いものを高感受性とし,各株の感受性を遺伝子群により比較すると,G Iは低感受性が16%(4/25),中感受性が68%(17/25),高感受性が16%(4/25)含まれ,G IIは低感受性が23%(5/22),中感受性が72%(16/22),高感受性が5%(1/22)含まれた。G IIの方に低感受性株が多く含まれる傾向が見られ,F9株が含まれるG Iのクラスター(C-7)に含まれる3/5(60%)株が高感受性株を示した。ワクチンブレイクダウン由来株は中感受性を示すものが多く,低感受性株が見られないことからブレイクにはrFeIFN感受性の関与は低いことが示唆された。