日本海南部沿岸海域における5970チェーンの精度
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概要
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日本海南部沿岸海域を航走中に,ロランC自動受信機にディジタル表示される5970チェーンWYペアの位置について,レーダ位置と比較し評価を行った。その結果,有効範囲はY局からの伝搬距離800海里程度で,137°E以西の海域までである。有効範囲内におけるレーダ位置からの偏位量は伝搬経路によって異なり,132°E線付近で東西に分かれ,西側では約0.3海里,東側では約0.6海里で,北西方向に偏位していた。またロラン位置の精度について確率密度と95%確率円の半径を求めた結果,確率密度は天測やクロス方位法と比較しても十分高い数値であり,その95%確率円の半径は約0.3海里であろうと予測できた。5970チェーンの局の配置から考えると,九州西方海域および東支那海などでは,W局からの距離が遠くなり,また基線の延長線に近くなるため精度が低下する。今後はさらに,これらの海域でのXYペアによる位置について評価試験を行い,有効範囲と精度を把握し,有効な利用をはかることが必要である
- 社団法人日本航海学会の論文
- 1984-03-15
著者
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