テオシントの刈取高さ,特に生長点の高さとの関係が生育収量に及ぼす影響
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概要
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テオシントの刈取の高さ,とくに生長点の高さとの関係が,生育収量におよぼす影響について試験を行なつてつぎのような結果を得た。1)草丈が1mを越えると,生長点の上昇も急激となり,以後は草丈伸長にほぼ平行して生長点もあがる。2)刈取りにより節間の短縮が認められ,生長点の上昇は抑制されるが,この傾向は刈取程度の大きいものほど顕著である。3)普通栽培における分げつ体系は,主稈と1次のI〜II号の低位分げつが主であり,高位分げつは夭折してしまうが,茎は太く,生草収量は高い。これに対し主稈および1次のI〜II号分げつの生長点を刈取ると,高位あるいは2次分げつが多発するが,これらは弱小分げつで生草収量は極小である。4)刈取高さと生草収量との関係をみれば,生長点刈取区が最も少収であるが,生長点を残して刈る区でも,刈取程度の軽い区ほど多収であり,本試験では生草収量の最高は上部1/3刈取区であつた。5)無刈取の生草収量は比較的高い。しかし,生育が進み,茎の硬化,下葉の枯れあがりが早くから現れる。生育中に刈取ると,育期間は延びる。
- 日本草地学会の論文
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