夏作飼料作物の生育相に関する研究 : 輪換畑との畑比較
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概要
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1961年稲刈取後転換した輪換畑とこれに近接する畑圃場に夏作飼料作物を4種供試して生育相を比較検討した。1.輪換畑は畑に比較して土壌水分が多い。そして表層部では作物の生育に伴って漸次差が小さくなるが深層部では常に多水分で推移する。地温上昇も生育初期では輪換畑の方が畑より遅れる。2.初期生育は輪換畑では畑に比較して著しく遅れた。そのため1回刈の収量は4種作物とも畑よりも著しく低収であった。2,3回刈の収量もソルゴー,ニューソルゴーでは輪換畑の方が低収であったが,テオシントでは輪換畑がむしろ優った。3. 3カ年合計収量について輪換畑と畑を比較すると4種作物ともに畑が多収であったが,輪換畑の減収度は作物によって異なり,ソルゴー,ニューソルゴーは最も大きく約25%,テオシントでは最も少なく約5%,トウモロコシはその中間であった。4.根系の調査ではトウモロコシ,テオシントは屈曲した根が上層部に多く分布し,ソルゴー,ニューソルゴーでは屈曲の少ない根が比較的深層部まで発達していた。
- 日本草地学会の論文
- 1967-02-28
著者
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