大麦品種における播種期の早晩と秋期における幼穂分化
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概要
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多雪地帯では,麦類の播種期が早いが,秋期における大麦品種の幼穂分化の遅速は必ずしも春播性程度と一致しないので,大麦38品種,系統を秒数回播種して,根雪前までの幼穂分化の遅遠を調査し,品種を6階級に分級し,これを早播性程度と仮称Lた。全般的にみれば,早播性程度の低い品種と高い品種は,夫カ春播性程度の高い品種,低い品種と略並行的にたるが,早播性程度のlI及びIIIの群には夫戊春播性程度のI〜Vの紙種も含量れ,両者は必ずしも一致せず,夫々別個の特性であると認められる。寒害が主として春の問題である積雪少い地帯では,春数回播種して検定する春播性程度が重要であるが,寒雪害が主として秋,初冬の生育程度に関係ある多雪地帯にあっては,秒数回播種して検定する早播性程度の方が実際的見地からみて重要であり,多雪地帯における大麦品種の育成上有効に利用されるものと考える。
- 日本育種学会の論文
- 1962-12-25
著者
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