モデルパターン動作の獲得度を指標とした脳性まひ児の臨床像と動作発達経過の分析
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究は、動作訓練法における訓練の基本単位であるモデルパターン動作の獲得度を指標として脳性まひ児を分類し、各類型の対象児の臨床像を記述するとともに、それぞれの臨床像に対応した動作発達経過を検討することを目的とした。4-18歳の脳性まひ児171名におけるモデルパターン動作の獲得度を変数とした因子分析から5つの動作不自由評定尺度が構成され、その尺度得点を指標としたクラスター分析によって対象児が8つのクラスターに分類された。クラスターごとの尺度得点プロフィール、病型、移動運動パターン、二次的障害に関する資料、及び5年間フォローアップされた76名の対象児の動作変容の資料をもとに、(1)片まひなど良好な歩行予後を示す臨床像、(2)両まひや軽度四肢まひに特有な動作不自由を示す臨床像、(3)全身の屈曲パターンを伴う定型的姿勢を示す臨床像、(4)低緊張傾向を示す臨床像、に対応した動作発達の道筋や動作学習上の問題が整理された。
- 日本特殊教育学会の論文
- 1999-01-30
著者
関連論文
- 小学校において支援が必要な児童への教育的支援 : 第2報 個別支援システムの構築
- 小学校において支援が必要な児童への教育的支援 : 第1報 研究の契機と実践の枠組み
- 軽度発達障害のある子どもを視野に入れた通常学級での授業(準備委員会企画シンポジウム6,日本特殊教育学会第45回大会シンポジウム報告)
- 強度行動障害特別処遇事業終了後の施設一般棟における療育の展開(実践研究特集号)
- 強度行動障害を示す一事例への文脈上援助
- 脳性まひ児の運動・動作の変化とその要因--4歳時と10歳時における比較から
- 強度行動障害を示す1事例における療育経過の検討(実践研究特集号)
- モデルパターン動作の獲得度を指標とした脳性まひ児の臨床像と動作発達経過の分析
- モデルパターン動作の獲得度を指標とした脳性まひ児の臨床像と動作発達経過の分析
- 脳性まひ児の運動発達と訓練効果にかかわる諸問題
- 授業の中の「困り感」と「学びと育ち」 : 「困り感」のあるすべての子どもたちを救うために
- 数概念の獲得が困難な学習障害児における算数学習経過の分析(実践研究特集号)
- 動作法の適用が学習障害児の学習困難に及ぼす効果
- 立位動作訓練法に対する反応経過の分析 : 重度重複障害児をとりあげて
- 自閉傾向をもつ精神遅滞児に対する立位動作課題の意味について
- 脳性まひ児の運動・動作の変化とその要因 : 4歳時と10歳時における比較から
- 陣害児保育実賎に関する解釈学的研究
- 小学校において支援が必要な児童への教育的支援 : 第3報通常学級における軽度発達障害児への支援
- 脳性まひ児の運動・動作の訓練におけるゴール設定をめぐって
- 構成行為および視覚的記憶に困難を示す学習障害児における漢字の書字指導と学習過程の検討(実践研究特集号)
- 脳性まひ児(者)における身体の緊張布置と垂直判断との関連
- 動作法の適用が課題学習における学習の困難に及ぼす効果について : 学習障害児の事例から
- 鹿児島県における精神薄弱者(児)の就労に関する研究 : 精神薄弱養護学校における前職業教育(作業学習)のアアンケート調査を中心に(その2)
- 1120 垂直判断に及ぼす諸要因の検討(学習障害・視覚障害他,障害2,口頭発表)
- 強度行動障害特別処遇事業の展開(2) : 自我発達につまづき・ゆがみを示した対象者における実践
- 強度行動障害特別処遇事業の展開(1) : 療育プログラムの作成(故松本康徳教授追悼号)
- 脳性まひ児の座位獲得過程にかかわる動作要素とその学習困難に関する分析
- 脳性まひ児の発達過程における動作学習の困難に関する分析
- 障害児の動作不自由をめぐって(1) : 障害児の動作不自由研究序論
- 通常の学級において学習に困難を示す児童の実態と教育的対応に関する調査
- 学習障害に関するトピックをとりあげて(1)
- 幼稚園における障害児保育に対する保育者の態度
- 障害児とその親に対する健常児の母親の態度 : 統合保育を実施している幼稚園における調査
- 動作課題と行動変容をむすぶもの : 自閉症児、多動児に対する動作法の適用から
- 激しい行動障害を示す人への援助方略を求めて1 : 知的障害・自閉性障害の人たちを中心に(自主シンポジウム11,日本特殊教育学会第39回大会シンポジウム報告,実践研究特集号)