脳性まひ児の発達過程における動作学習の困難に関する分析
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概要
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本研究は、脳性まひ児の動作不自由の臨床像を定量的に記述するとともに、発達過程における動作学習の困難について検討することを目的とした。4-16歳の脳性まひ児128名における動作訓練法のモデルパターン動作の獲得度を指標とした因子分析をもとに、5つの動作不自由評定尺度が構成された。さらにこれらの尺度得点を指標としたクラスター分析を実施したところ、対象児が7つのクラスターに分類された。各クラスターごとに、尺度得点で示された動作不自由の臨床像、数量化3種のサンプル得点で示された運動発達の到達度および3-5年の期間フォローアップされた74名の対象児の動作変容の資料を整理したところ、(1)重力に抗した動きの練習、とりわけ膝立ち位での動作の獲得に関する問題、(2)発達過程でのGパターンの問題、(3)自発運動に乏しい低緊張タイプの脳性まひ児における頸のコントロールの問題が、発達過程における動作学習の問題として指摘された。
- 日本特殊教育学会の論文
- 1996-11-30
著者
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