視覚障害者(児)に対する学生及び教師の態度II : 社会的望ましさ尺度値を中心として

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概要

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本研究では、視覚障害者(児)に対する態度尺度項目の社会的望ましさ尺度値(SDSV)の共有性及び明確性を調査し、SDSVに関しグループと態度次元との関係性を考察した。特教学生、一般学生、盲学校教師、普通校教師それぞれの判断に基づくSDSVの間の相関には、90前後の高い値が多かったが、一部に視覚障害者との関係性の影響を疑わせる低い値がみられて全体的には共有性は支持できなかった。各群のSDSVの度数分布型はほとんどの場合、双峰性を示さず明確性も支持できなかった。グループと次元との関係性では、全体的なグループ差が各次元に反映し、グループ内の次元構造は全体的には類似していたが、統合教育だけは群の明確性により、その配置が異なり、まだ社会に定着していない事が示唆された。今後、障害者問題解決のために社会的望ましさ概念の一般的合意を確立することが必要であり、そのための社会的啓発活動の重要性が指摘された。
1983-12-29

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