肢体不自由者(児)に対する大学生の態度構造とその形成要因としての専攻学科および性別の役割について
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概要
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本研究では、肢体不自由者(児)への態度構造を解明し、得られた因子と専攻学科および性別との関連を考察するため、肢体不自由に関する54項目への回答を3学科の大学生394名に求めた。その結果に因子分析を適用し、五つの斜交因子、すなわち、「共に生きることへの拒否」「情緒不安定な性格」「社会的援助」「幸福な暮らし」「自立生活の否定」を分類した。さらにこれらは、因子間相関と因子内容により、大きく3領域(個人的関係,状態評価,社会的関係)に集約した。因子と専攻学科、あるいは性別との間で有意な関連が見られたのは最初の3因子で、とくに人間学および児童学専攻の学生は肢体不自由者を拒否したり、情緒不安定と見ることに反対するのに対し、経済学専攻学生はそれとは逆の傾向を示した。また、性差がはっきり確認できたのは一つだけであった。これらの結果については、視障者に関する研究結果と対比しながら、態度研究への意味を考察した。
- 1990-12-28
著者
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