視覚に障害のある児童に対する小学校高学年児童のイメージ
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概要
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視覚障害児を含む10タイプの児童に対し小学6年生が抱くイメージ相互の関係と、その意味構造を調査した。用いた25対の記述語尺度は、120名の小学生が10タイプの児童のイメージを表すのに用いた438の言葉に基づいて筆者が作製し、6年生120名に実施した。友達イメージの相互関係については、全盲、弱視、メガネをかけた児童の「障害因子」と、好悪に関する児童の「好悪因子」(これには自分自身が含まれる)とに二分されたが、両者は直交しており、視覚障害児が直接には嫌われていないものの、仲間扱いもされていないことが推測された。また、障害因子の内容から、視覚障害児は真面目で頭が良いという児童特有のイメージと共に、静かで暗いという大学生のイメージと共通するものも見いだされた。友達イメージの意味構造は「対人」「活力」「学力」の3次元構造をしていたが、対人関係がもっとも支配的で、統合教育においての友達関係の重要性を指摘した。
- 1993-11-30
著者
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